毎年夏に日本テレビ系列で放送される「24時間テレビ」。
チャリティー番組として、障害のある方を応援する企画を行ったり、災害復興や社会福祉活動の団体を支援するために視聴者から募金をつのるなどの活動をしています。
24時間テレビを夏の風物詩として楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、一方で24時間テレビは「偽善」として批判する見方もあり、毎年炎上や論争が起きています。
24時間テレビはなぜ「偽善」と批判されるのでしょうか?
その5つの理由を徹底分析しました!
Contents
24時間テレビが批判される理由
理由1:出演者がギャラを受け取っている
24時間テレビは出演者がギャラを受け取っています。そのギャラはとても高額になることも。
ちなみに海外では、チャリティー番組はノーギャラが普通です。
ハリウッドスターや有名女優もすべてノーギャラで出演しています。
アメリカ合衆国でハリケーンが起き、甚大な被害が出た時には、番組中にCMも入らず、名だたるスターたちが寄付金を募る番組に出ていました。
過去に明石家さんまさんやビートたけしさんは、24時間テレビにギャラがあることに激怒しています。
番組にも出演していないのはそれが理由のようです。
インターネット上でも次のような批判の声があがっています。
ビートたけしがオールナイトニッポンでコメントしてた事が正論すぎる。
「24時間テレビから出演オファーが来ているがすべて断った。そもそも24時間テレビのギャラは高すぎる。全員ノーギャラで出演すべきだ。チャリティー番組の趣旨から外れている。あんな偽善番組は大嫌い」
— イエス・キリスト (@JOJOkirst) August 22, 2020
【24時間テレビ出演者ギャラ推定額一覧】
(2020年の時点)
総合司会者 500万円以上
メインパーソナリティ 1000万円以上
パーソナリティ 500万円以上
マラソンランナー 1000万円以上
ドラマ出演者 200万円以上
CM収入 22億円以上https://t.co/E7C5pk4GCEとてもチャリティー番組としては観れない
— たかりん。7 新垢 (@takarin___7) August 23, 2020
24時間テレビの功罪は色々あると思いますが、障害者の苦労などで視聴者の涙を誘い募金をさせるチャリティー番組で、高額のギャラを貰うタレントの神経ってどんなのか想像がつかない。
— 和泉守兼定 (@netsensor1) August 24, 2020
理由2:スポンサー収入が日本テレビに入る
24時間テレビは全国中継や大がかりな企画があるため、5億円以上の制作費がかかると言われています。
一方、CMなどのスポンサー収入は20億円以上にのぼるようです。
日本テレビは24時間テレビを放送するごとに約15億円もの利益を得ていることになります。
日本テレビがこの15億円の利益を寄付しているのであれば問題ありませんが、実際に寄付をしているのは視聴者のみで、日本テレビは純粋に儲かっているだけとなっています。
こうした日本テレビ側の姿勢も、批判の的になっているようです。
24時間テレビ、出演する芸能人のギャラを払うなとか日本テレビがスポンサー収入を1円も得るなとか思わないが、障害者など殆どボランティアで引っ張りだして子供の小遣いから募金集めるなら、せめてスポンサー収入の何割は寄付するとか出演者はギャラの何割寄付とかやるべきことをやってない。
— ピクシー (日本人で良かった)日本からポリコレ棒を駆逐しよう。 (@pixie10ole) August 24, 2020
24時間テレビの問題点
・偽善でも5億円寄付が集まったんだから正義だろ
(スポンサー収入20億、高額ギャラ、ジャニーズに忖度、日テレ自体が多額の利益に目を背けながら)これにつきる。本当にチャリティー騙るなら24時間テレビ実施による利益公表してみろよと。やってることただのビジネスなんだよ
— egami@元遊戯王ブログまいすたー (@koutetsunoishi) August 25, 2020
理由3:「障害のある方を利用している」という見方
24時間テレビでは、毎年障害のある方が登山をしたり水泳をしたりと必死で頑張る姿が放送されています。
障害のある方が本当に心からやりたいことに挑戦しているのであれば、番組として応援することに問題はありません。
ただ、24時間テレビは「その方が本当にやりたいのか?」と疑問を持つような企画も見られ、行きすぎた演出があることも否めません。
こうした視聴者の感動を煽るやり方も、批判の的になっています。
自分前は24時間テレビ肯定派だったし演者へのギャラについても何とも思ってなかったんだけど、スポンサー収入がえげつないのと、出演する障害者の方の扱いを聞いてあ、ねーわ…って思った。
下半身麻痺?の子に冬の登山させる話はまさにテレビ業界だな、て感じでまじ胸糞。— や (@momijiuser) August 25, 2020
24時間テレビは苦手だ。
障害者に苦手なことをさせて何になるの?
障害者こそ得意なことを伸ばしていかないと生きていけないのに…
どうか全ての障害者が頑張れば苦手なこともできると勘違いしませんように…
— ゆず (@pochiadhd) August 23, 2020
24時間テレビあまり
好きじゃないな…。なんだろう。
障害者がこんな事できますとか
じゃなくて障害者のために何かできるか
考える番組になって欲しい。例えば治療費が払えない
障害者のために募金するとか少しでもいいから
障害者について考える番組になって欲しい。
— まりあ@闘病垢 (@maria__626) August 22, 2020
理由4:テレビ局スタッフの迷惑行動
全国の中継先での迷惑行動
24時間テレビは全国各地から中継で放送されます。
その中継地でのテレビ局スタッフの迷惑行動が目に余るようです。
・立入禁止場所にテントを張って撮影する
・マラソンランナーを休憩させるため、車を停めて渋滞を起こす
・マラソンランナーに声をかけた老人を怒鳴りつける
・カメラの三脚を視覚障害者用の点字ブロックの上に立てる
過去の事取り上げる用で悪いけど「 24時間テレビ 」チャリティー番組としてやっていくのなら点字ブロックを踏みつけて撮影したりとか今後とも注意して撮影して欲しいよね。生で踏みつけてる所見た事あるから本当に気を付けて欲しい。 pic.twitter.com/bOCvKo7U09
— それいけアッキー!‴フォロバ‴ (@Akikun1124) August 22, 2020
PCR検査に2億円以上!医療機関への負担増も
さらにコロナ禍の中で放送された、2020年の24時間テレビでは、放送前から終了後にかけて全出演者、全スタッフを対象にPCR検査を複数回実施したと報じられました。
「全キャスト、全スタッフを対象にPCR検査を複数回実施するなど、それだけでも費用は2億円以上かかったといわれています。もちろん局員でも番組関係者以外は会場に立ち入ることはできませんでした」と芸能事務所関係者。
出典:livedoor NEWS 2020年8月27日付
https://news.livedoor.com/article/detail/18800417/
新型コロナウイルスの感染拡大により、医療現場はとても圧迫されています。
そんな中、24時間テレビに関わる全出演者、全スタッフにPCR検査を行うことは医療機関に負担をかけることになります。
視聴者が「そこまでして放送したいのか?」と思うのも当然でしょう。
24時間テレビ、PCRに2億使ったって本当?
だとしたら本当に嫌だ…
そこまでしてやる意味がマジで分からん…— けってーいの道withヒカリノキズナ (@CDTlfYudS6Wy2Ga) August 23, 2020
どうやら24時間テレビのスタッフと出演者のPCR検査で2億かかったらしい。 いやその分募金しろ
— ザボネア (@0EUOxMUKAjiRAlH) August 23, 2020
理由5:出演者に無茶をさせて感動を煽っている
24時間テレビといえば、出演者によるマラソンが恒例です。
夏の関東は40度近くまで気温があがり、猛烈な暑さの中を走るマラソンはとても過酷です。
ランナーが足を引きずりながら武道館を目指して懸命に走る姿が放送されていますが、そうした無茶をさせることで感動を煽る演出に違和感をおぼえる視聴者もいます。
2018年は芸人のみやぞんさんが五輪の距離を超えるトライアスロンに挑戦しました。
・スイム1.55km(五輪では1.5km)
・バイク60km(五輪では40km)
・ラン100km(五輪では10km)、
合計:161.55km
視聴者からもみやぞんさんを心配する声が相次ぎました。
みやぞん絶対きついやろ
みやぞん頑張ってるけどほんと死にそう…冷静に考えて殺人メニューだよなトライアスロン
みやぞん、もう頑張らなくていいよ。つらすぎる。リタイアする勇気も重要。
さいごに
いかがだったでしょうか?
24時間テレビが「偽善」と批判される5つの理由を調べました!
高額のギャラやスポンサー収入、スタッフの迷惑行動など、24時間テレビのあり方自体に疑問が残ります。
チャリティーと名乗るのであれば、きちんと内情も伴った番組制作をしてほしいですね。